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平安堂のブログ

飲んでも飲んでも潤わない「陰虚(いんきょ)」

◆夏の暑さに弱い「陰虚」体質とは?

 「冬の寒さは平気だけど、夏は苦手…」

そんな人は体質が「陰虚(いんきょ)」という状態に傾いているかもしれません。

 

陰虚の「陰」は、体に必要な水分・うるおいを保つ力、

そして「虚」は、弱る・不足、という意味なので、

「陰虚」を簡単にいうと、「水分保持力の低下」ということになります。

 

体を冷やす働きのある水分が不足し潤いがなくなると、

余計な熱が生じやすくなり、のぼせやほてりなどの症状が出やすくなります。

とくに更年期は陰虚に傾きやすく、更年期症状と陰虚体質は重なるものが多い傾向にあります。

 

◆単純に水分を補っても解消されない

陰虚の場合、のどが渇いて水分を飲むのだけど、潤いを保持する力が弱っているため、水分そのものを補うだけでは解消されません。

「陰」を補う食べ物をとるなどして、潤い不足を悪化させないように心がけることが大切です。

 

◆舌で見る陰虚の傾向

・色:全体的に赤い

・舌苔(舌のコケ):少ない・ほとんどない

・表面:ツルツル、ひどい場合には

(れつ)(もん)(裂け目・ひび割れ)が出ることも。

 

◆陰虚体質に多い症状

・体の熱感 ・手のひらや足の裏、首のほてり

・のぼせ ・イライラ ・不眠 ・寝汗 ・から咳

・口や喉の渇き ・口のトラブル(口臭・虫歯など)

・肌や髪、目の乾燥 ・便がカタい など

 

**陰虚を悪化させない養生法**

◆控えたい食べ物

・一番気を付けたいのは「香辛料」

(唐辛子・コショウ・山椒・からしなど)

→体をほてらせ、潤いを奪ってしまう

 

・「油っこい物の食べ過ぎ」も、発汗やほてりを悪化させます。

あっさりとした味付けで野菜中心が〇。

 

◆水分補給は野菜や果物で

陰虚の方は、ガブガブではなく、こまめな水分補給が大切。中でも、みずみずしい野菜や果物で穏やかに水分補給をするのがコツ。

ぶどう・梨・みかん・すいか・ライチ・トマト・レモンなど、自然の中で育ったこれらの野菜・果物には舌に優しい自然の甘味と酸味で、陰を補い、体を潤す働きがあります。

 

◆余分な熱を冷ます食材

 体のほてりを鎮める代表的な食材が「すっぽん」。また、鴨肉やアワビも熱を冷ましてくれる食材です。他には、豚肉、はまぐり、れんこん、ゆり根、白きくらげ、豆腐、黒米などもオススメです。

 

◆汗のかき過ぎは要注意!

陰虚の人は、汗をかきやすいため、過度の運動や発汗は、「陰」を消耗し体調を崩すもとになります。炎天下でのスポーツやサウナでびっしょり汗をかくようなことは不向きです。水泳やアクアビクスなどの水中運動がオススメですが、水中でも体を動かせば汗をかくので水分補給はお忘れなく。

 

◆夜更かしは禁物!

 陰のエネルギーは夜中に養われます。本来なら安静にするべき夜間に、仕事や趣味に没頭して夜更かしすると、陰を消耗することになります。徹夜明けに体がほてりやすくなるのはこのせいです。

職業柄、夜間業務をされている方は、とくに意識的な養生をオススメします。

 

陰虚体質の改善に「亀板(きばん)(亀の甲羅)

「亀板」は亀の甲羅を生薬にしたもの。

補陰の女王」と言われ、体の水分を貯蔵し的確に分配する働きを助けます。亀板を煮詰めて膠状にした「亀板膠」は、亀板よりも純度が高く、作用も高いものになります。

養生だけでは追いつかない陰虚体質の方には、亀板膠に鹿角・クコ・人参を合わせた「亀鹿霊仙廣(きろくれいせんこう)」をお勧めします。詳しくは店頭までどうぞ。 

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