平安堂のブログ
冬のおすすめ養生法
2020年12月1日
こんにちは。スタッフの輿水です。
早いもので、11月も終わり、冬真っ盛りの師走に突入しようとしています。11月までは比較的暖かい日々、時には汗ばむようなお天気の日が続いていましたね。そして、巷は危惧した通り、コロナの第三波が到来してしまいました。皆様その後も引き続き感染予防対策を続けていらっしゃりますか?
手洗い・うがい・身の回りのこまめな殺菌と外出時のマスクの着用。密を避けて、定期的な空気の入れ替え。きっとこの辺りは問題ないですね。
そして、免疫力を上げる腸活を意識した食事に腹八分目の食事量。適切な睡眠時間と、程よい筋トレや有酸素運動も続けていらっしゃいますか?これからは、ますますウィルスの浮遊を避けるためにも、加湿器の利用も有効とのことです。
何より孤独にならないように、三密に気を付けながら、誰かと話して一緒に笑ったり、感動したりすることが免疫力アップに重要になります。基本的なことを再度確認しながらコロナやインフルエンザに負けない体をキープしていきたいですね!
それでは、これからの季節、冬について再確認してみましょう。
冬は中医学的には腎の季節。腎は腎精という親から受け継いだ生命力を蓄え、成長発育や生殖、老化と関係します。また、水の代謝に主に関わる器官と言われ、腎臓や膀胱、耳や骨、髪の毛などと関わりが深いと言われています。
冬は陰が極まり、一年で一番気温が低く日照時間も短く、寒い時期となります。この冬の時期の邪気は「寒邪」。寒邪は、体内の気血津液の流れを滞らせたり、体内の組織や血管を縮めるという性質を持ちます。この寒邪に襲われると、陽気は損なわれ、体内を温める機能が低下し、冷えを呼びます。また、毛細血管が収縮し、気血の巡りが悪くなり、頭痛や肩こり、腰痛、関節痛、月経痛など全身の痛みやひきつりを感じやすくなります。
★冬の養生のポイント
・冬は、寒さによる血管凝縮や血流の悪化による冷えや各種痛み予防に、冷飲・冷食は避け、気血の巡りを良くし、身体を温めてくれる黒っぽい食材を使った温かい食事を。更に入浴、温灸、ヨガ、ウォーキングなどを積極的に日常生活に取り入れて行きましょう!
・気を補い、免疫力を高める食材で体内の正気を養いましょう。コロナ、インフル予防にも「補気」でバリア機能を高めることが大切です。
・また、「腎」の働きを高める為には、東洋医学の「陰陽五行」の考えで「腎」のお母さんにあたる「肺」の働きを引き続き高めることが有効と考えられています。肺に属する味である辛味で発汗し、邪気を追い払う薬味類も程よく加えて風邪・インフルエンザ予防も続けて参りましょう。ただ、激辛料理、大量のお酒は摂り過ぎると熱や乾燥を招きますので、引き続きほどほどに・・。
★冬にお勧めの薬膳の食材
・腎陽を補い身体を温める食材
長葱、ニラ、胡桃、栗、黒豆、生姜、紫蘇、エビ、帆立、鮭、牡蠣、羊肉、鶏肉、牛肉、ヨモギ、シナモン、胡椒などのスパイス、黒糖
・血や体液を作り腎を潤す食材
黒白きくらげ、胡麻、山芋、鶏卵、豆腐、小松菜、人参、イカ、牡蠣、アサリ、豚肉、りんご、クコの実、ベリー類
・気の巡りを良くする食材
玉葱、らっきょう、そば、鮭、柑橘類、紫蘇、香草類、陳皮、ジャスミン、胡椒
・血の巡りを良くする食材
黒豆、黒酢、黒きくらげ、黒糖、ニラ、蓮根、紅花、山査子、シナモン
・気を補い胃腸を整える食材
うるち米、玄米、もち米、鶏肉、キノコ類、山芋、棗、胡桃、豆類、芋類
・辛味で邪気を取り除く食材
長葱、生姜、紫蘇、大蒜、山椒、唐辛子(辛過ぎはNG!)
・肺を潤し乾燥から守る食材
蓮根、大根、山芋、キクラゲ、白胡麻、松の実、胡桃、蜂蜜、豆腐
★冬のホームパーティに。お勧めの薬膳料理 「中華ちまき」
《材料》 8個分
・もち米:2.5カップ ・鶏もも肉:200g程度
・干し椎茸:大2枚程度
①(水:150cc ・醤油:50cc ・みりん:50cc
・紹興酒または清酒:大さじ1 ・五香粉:少々)
②(玉葱:8分の1個 ・干し蝦:大1.5 ・にんにく:1かけら)
・甘栗:8粒 ・タコ糸:8本
・ちまきの皮(竹製の大判なら8枚、細めの笹の葉なら16枚)
《作り方》
◆前日
1、もち米は良く洗い、たっぷりの水に一晩つけておく
2、干し椎茸と干し蝦は、それぞれ浮かばないようにひたひたのぬるま湯で戻しておく。
3、鶏もも肉は16等分くらい、戻した椎茸も4等分ずつの一口サイズに切っておく
3、①の調味料と干し椎茸の戻し汁を入れた鍋の中に3を入れ、中~弱火で40分ほど煮込み、具と煮汁を分けておく。
4、ちまきの皮も水につけておく。
◆当日
1、作る1時間前にもち米をざるにあげて水を切っておく
2、フライパンに大さじ1程度の油をひき、みじん切りした②を入れて程よく色がついてきたら1を入れて炒める。もち米が透き通ってきたら取り分けておいた鶏肉と椎茸の煮汁と干し蝦の煮汁を加え、水分が無くなりしっとりとするまで炒め煮する。(焦がさないようにかき混ぜながら。)
3、2を粗熱が取れるまで冷ましたら、ちまきの皮で三角錐の形を作りその中に2のもち米を半分くらい→具(鶏肉、椎茸、甘栗)→もち米の順番で詰め、上の残った皮を下におろして蓋をしてタコ糸で三辺を縛る。
4、予め湯を沸かしておいた蒸し器で約50分中火~強火で蒸らして出来上がり。
※包むのが難しい場合は、大きな器に皮を放射線状に敷いて、もち米を敷いた上に具材を載せて皮で蓋をして蒸すのもキレイです。