平安堂のブログ
肺を元気に!秋の食養生
2020年9月29日
■10月に向けて・・『秋の食養生』
こんにちは!スタッフの輿水です(^^)/
「秋の日はつるべ落とし」と言われるように、日が暮れるのが急に早まり、やっと秋らしくなって参りましたね。
長引く残暑に気を消耗して疲れ果てていた方、胃腸の調子を崩されていた方も多い晩夏の時期も終わりを見せ、これからは冬の寒気に近づく秋本番を迎えます。
前回もお話させて頂きましたが、中医学では秋でも残暑の残る前半の時期を「温燥」、冬に近づく秋の後半の時期を「涼燥」と分けて言います。
中医学において、秋は肺や鼻などの呼吸器や大腸、皮膚と深く関りがあると言われています。また、感情的には悲しみや憂いを感じやすくなり、余り悲しみ憂い過ぎると気の消耗が激しくなり、肺を傷つけやすくなります。
そして秋の天候による邪気は「燥邪」と呼ばれ、乾燥が強まり体内の潤いが失われ、肺や鼻、喉、皮膚、大腸の乾燥による咳、喘息、胸痛や鼻づまり、咽頭痛、皮膚の荒れ、便秘などの症状が起きやすくなります。
残暑や湿度で胃腸が弱まりやすい季節の変わり目の「温燥」は、体の中の余分な熱を取り、胃腸のケアをしながら徐々に肺を潤すことをお勧めしましたが、暑さから解放され、徐々に気温が下がり乾燥が強まるこれからは、「温性」「辛味」「酸味」で肺を温め潤し元気にすることが養生のポイントとなります。
★寒さと乾燥が厳しくなる「涼燥」の時期のお勧めの食材★
- 肺や全身を潤し、乾燥から守る食材(梨、蓮根、大根、白菜、山芋、クコの実、白胡麻、白木耳、百合根、杏仁、松の実、 無花果、豆腐など主に白っぽい食材)
- 気を補い肺を温める食材(もち米、粳米、鶏肉、キノコ、胡桃、豆類、芋類)
- 辛味で邪気を取り除く食材(ネギ、生姜、ニンニク、ゴボウ、茗荷、紫蘇、唐辛子)
- 酸味で体内に水分を生み出す果物(梨、林檎、ぶどう、レモン、ザクロ、みかん)
- 血を補い潤いを与える食材(黒木耳、ほうれん草、小松菜、人参、黒胡麻、レバー)
これらの食材をバランスよく取りながら、日々備えていくことが大切です。
また、インフルエンザや風邪予防に、肺を鍛えるツボ押しや、セサミオイルによる喉うがいや鼻うがい。
更に、冷えや便秘予防に温灸による腸活などを取り入れながら秋の養生して参りましょう!
★涼燥のお勧め料理⇒「肺を元気に!秋の根菜木の実和え」
《材 料》
・蓮根 5センチ程度 ・ゴボウ 20センチ程度
・ぶなしめじ 半株 ・白ゴマ 大さじ1
・松の実 大さじ1 または クルミ3〜4かけ
(調味料)
・白だし小さじ1 ・米酢 大さじ1 ・味噌 小さじ1
・マヨネーズ 大さじ1 ・蜂蜜 小さじ1
・醤油、塩 適量
1、ゴボウはささがきに、レンコンは縦に半分更に半分にして皮を剥いてスライスしておく。しめじはほぐしておく。
2、水100cc程度をフライパンに入れ、沸騰したら塩少々、酢小さじ1くらいを入れる。
3、ささがきにしたゴボウを先ず入れ、2分ほど経ったらスライスした蓮根を、更に1分程経ったらぶなしめじを加え、蒸し煮する
4、シャキシャキした食感が残りながらも柔らかくなったら火を止め、水分を切ってボールに入れる
5、軽くローストした松の実と白ゴマをすり鉢に入れ、粗めに擦る。そこに調味料を加え混ぜ合わせて味を整え、盛り付ける。 上から七味唐辛子を振って出来上がり
お好みで蒸し鶏を加えるとボリュームも増し、食べ応えもありお勧めです!
蓮根キンピラや蓮根餅、その他、切り干し大根、炒め物、鶏団子、ハンバーグに・・と、なんでも刻んで美味しく頂ける蓮根を是非積極的に摂り入れて下さいね(^▽^)/
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